Egyptian Dates
デーツ。
それはコーランにも
旧約聖書にも
ハムラビ法典にも
アラビアンナイトにも
その名は出てくる
それは神の贈り物だという

それはアラブの遊牧民ベドウィン族の主食で
もあり、古代メソポタミアの時代から伝統的
に重要な食物とされてきた。イスラム世界の
人々はラマダーン期間中には日没後まず初め
にデーツ食する。アラブの石油会議にも、サ
ッカーの国際試合のインターバルにも、病後
の回復食としても、なんでもない日常生活に
もそれはいつでもそこにある。

標準栄養成分(100gあたり)
| エネルギー | 300kcal/100g |
| たんぱく質 | 1.9g/100g |
| 脂質 | 0.4g/100g |
| 糖質 | 68.8g/100g |
| 食物繊維 | 6.7g/100g |
| ナトリウム | 5mg/100g |
| カルシウム | 52mg/100g |
| カリウム | 853mg/100g |
| 鉄 | 0.8mg/100g |
| リン | 51mg/100g |
| マグネシウム | 42mg/100g |
ビタミン(100gあたり)
| ナイアシン | 1.5mg |
| カロテン | 24μg/100g |
| 分類 | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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| 学名 | ||||||||||||||||
| Phoenix dactylifera L. | ||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||
| ナツメヤシ | ||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||
| date palm |
ナツメヤシ(棗椰子、Date Palm、Phoenix dactylifera)はヤシ科の常緑高木。果実(デーツ、Date)は北アフリカや中東では主要な食品の1つであり、この地域を中心に広く栽培が行われている。
メソポタミアや古代エジプトでは紀元前6000年代にはすでに栽培が行われていたと考えられており、またアラビア東部では紀元前4000年代に栽培されていたことを示す考古学的証拠が存在する。アッシリアの王宮建築の石材に刻まれたレリーフに、ナツメヤシの人工授粉と考えられる場面が刻まれていることはよく知られている。
ナツメヤシは非常に古くから栽培されているため、本来の分布がどうであったかははっきりしないが、北アフリカか西南アジアのペルシャ湾沿岸が原産と考えられている。樹高は15-25メートルで、単独で生長することもあるが、場合によっては同じ根から数本の幹が生え群生する。葉は羽状で、長さは3メートルに達する。葉柄にはとげがあり、長さ30センチ、幅2センチほどの小葉が150枚ほどつく。
なお、聖書やヨーロッパの文献に登場するナツメヤシは、シュロ以外のヤシ科植物が一般的ではなかった日本で紹介されたときに、しばしば「シュロ」、「棕櫚」と翻訳されている。
英語でナツメヤシの果実をさす「デーツ」はギリシア語起原の語である。ナツメヤシの果実はアラビア語ではタマルなど熟度に応じて17にも達する名称を持ち、例えばキムリ(未熟な)、クァラール(カリカリした)、ルターブ(成熟してやわらかい)、タムル(天日で乾燥した)などと呼ばれる。
直径2-3cm、長さ3-7cmの楕円球型をしている。色は品種にもよるが明るい赤から黄色で、長さ2-2.5cm、厚さ6-8mmの種子がひとつだけ入っている。ナツメヤシはグルコース、フルクトース、スクロースの含有量によって、ソフト、セミドライ、ドライの3種類に分類される。
デーツはイラクやアラブ諸国、西は北アフリカのモロッコまでの広い地域で、伝統的に重要な食物となっている。イスラム諸国では、デーツと牛乳は伝統的にラマダーン期間中の日没後に最初に取る食事である。また、長期保存ができ、砂漠のような雨が少ないところでも育つため、デーツは乾燥地帯に住むサハラ遊牧民やオアシスに住む人たちにとっても大切な食料となっている。果物としてはカロリーも高いため、主食として主たる炭水化物源食物とすることも容易であり、遊牧生活を送るアラブ人であるベドウィンは、伝統的に乾燥させたデーツと乳製品を主食としている。
100グラムの新鮮なデーツには豊富なビタミンCが含まれ、230kcalのカロリーがある。乾燥したものは100グラム当り3グラムの食物繊維と270kcalのカロリーがある。
デーツの2004年の全世界での生産量は670万トンに達し、主な生産国はエジプト(16.2%)、イラン(13%)、サウジアラビア(12.3%)などである。
ナツメヤシは自然界では風によって受粉が行われるが、近代的な商業園芸では完全に人間が授粉を行う。冒頭で述べたように、この人工授粉の技術は古代アッシリアの時代から知られていたと考えられている。自然の受粉では雄株と雌株の数は等しくなければならないが、人間が支援することで1本の雄株から50本の雌株に授粉でき、より多くの果実を生産できるようになる。雄株をまったく栽培せず、授粉の時期に雄花だけを市場で購入する生産者も存在する。
受粉は熟練した労働者によってはしごの上で行われるが、稀に機械的に風を起こして花粉を飛散させることもある。古代アッシリアの彫刻には、雄花の房らしきものを雌花の房の上で振って花粉を振りかけている様子が刻まれている。単為結実する栽培品種も存在するが、種子のない果実は小さく、また品質も劣る。
デーツはやわらかくなったものや干したものをそのまま食べるか、(レーズンや干し柿の味を濃厚にしたような甘い味がする)、あるいはジャムやゼリー、ジュースに加工される。また、果糖を多量に含むため、水に浸したものを発酵させて酒や酢が醸造される。また、乾燥させ、粉にしたデーツは、小麦とまぜて保存食にする。また、乾燥したデーツはサハラ砂漠地帯ではラクダや馬、犬などの餌にもされる。
日本では種子を抜いて乾燥させたものが市場に出回っていることが多い。また、ウースターソースの日本風アレンジとして日本で売られている豚カツ用のソース(または広島風お好み焼きに欠かせないとされるブランド、オタフクソース)には、デーツを原材料の一つに使っているものがある。これはデーツを使うことによって、豚カツソース(オタフクお好みソース)独特のとろみや甘味がでるからである。
ナツメヤシの種子はラクダなどの動物の飼料とされ、また種子から取れる油は石鹸や化粧品として用いられる。また、種子は化学的な処理によってシュウ酸の原料ともなる。種子を炭化したものは銀細工に用いられ、またそのままネックレスにしたりもする。
株の先端の若い芽は野菜として食用にされる。また、北アフリカでは帽子の材料として一般的であり、敷物や仕切り布、かご、団扇などにも用いる。幹は建材としたり、燃料としても用いる。
ナツメヤシの葉はキリスト教での「棕櫚の主日」の祭事に使用される。
